ここではBOSS GT-1000 Guitar Effects Processorの基本的な使い方から、一歩踏みこんだエフェクト使用方法やセッティングなど、GT-1000のもつ機能を100%引き出していくための情報を載せていきます。
GT-1000を持ってる人もそうでない人にも、また色々なコンパクトエフェクター、マルチエフェクターにも役立つ情報があると思うので参考にしてみて下さい。
インプット・アウトプット設定
マルチエフェクターにはギター、アンプに合わせた適切なインプット・アウトプット設定があります。現在GT-1000をガンガン使ってるという人でも意外と見落としている事があるかもしれません。確認してみましょう。
上の写真はGT-1000のインプット・アウトプット端子部分です。
GT-1000は様々な出力方法に対応しています。アンプのインプット・センドリターンつなぐ、PA機器につなぐなどです。今回はアンプのインプットにつなぐ方法で説明します。
接続方法ですが、まずギターからGT-1000のINPUT端子へシールドをつなぎます。次にMAIN OUTPUTのL/MONO端子からアンプのインプット端子へつなぎます。Rにつなげても音は出るのですが、ステレオエフェクトなどが意図した音で出力されないのでステレオで使うのでなければL/MONO端子につないで使いましょう。
GT-1000のアウトプットレベルつまみを12時くらいまであげます。あとはアンプのボリュームをあげれば音を出すことは出来ますが、次の設定を確認しましょう。ここからが重要です。
INPUT LEVEL調整
ストラト、レスポール、アクティブピックアップかパッシブピックアップかなど、ギターによって出力は違います。ここの調整で入力オーバーで歪んだりしないようにします。また、GT-1000のアンプシミュレーターAIRD Preamp(ここからAIRD Preampと表記します)はインプットレベルを適切に設定することでそのポテンシャルを最大に発揮出来るようになっていまのでしっかり設定しましょう。
ディスプレイ横のMENUボタンを押します。
次に表示される画面からIN/OUT SETTINGを選択します。次の画面でINPUTを選択します。
ここで実際にギターを弾きながらメーターが三角の印付近までくるようにINPUT LEVELを調整します。レベルオーバーしないように気をつけましょう。
ピックアップセレクタの各ポジションで弾くのも忘れずに。レベルを調整できたら次に進みます。
OUTPUT SELECT
ここの設定でアンプにつなぐ場合とPAにつなぐ場合の音色の調整をします。今回はアンプのインプットにつないでいるのでそれに合わせます。
ディスプレイ横のMENUボタンを押します。次に表示される画面からIN/OUT SETTINGを選択します。次の画面でMAIN OUTを選択します。
表示された画面でOUTPUT SELECTを選択します。AIRD OUTPUT SELECTという項目が表示されるので使用中のアンプに合ったアンプタイプをここから選択します。
下のリストは選択できるアンプタイプの一部です。
- JC-120 / Input.Return
- Blues Cube / Input.Return
- WAZA Amp / Input.Return
- KATANA / Input.Return
ROLAND、BOSSの製品は一通りありますね。インプット端子かリターン端子かでも音は違うので注意しましょう。今回はアンプのインプットにつなぐので、各アンプタイプの「Input」を選択します。
どれにも当てはまらない場合に使える汎用的なアンプタイプもあります。下記の2種類のタイプです。
- Tube Combo / Input.Return
- Tube Stack / Input.Return
それぞれのアンプタイプに「112、212、412」などの数字がついたタイプがありますが、112=12インチスピーカー1発、212=12インチスピーカー2発、412=12インチスピーカー4発という意味です。
使用しているアンプの名前が項目の中にない場合は、JC-120、Tube Combo、Tube Stack のどれかを選べばいいでしょう。ソリッドステートアンプならJC-120、チューブアンプならTube Combo、Tube Stackです。
この設定で出音がすごく変わります。もし、AIRD Preampの音が納得できない時はOFFにしてGT-1000を使うのもいいと思います。
AIRD Preampを使わない場合
AIRD PreampをOFFにして使う場合は、先程のAIRD OUTPUT SELECTの設定で出音が変わることはありません。
OUTPUT LEVEL
こちらの設定で、アンプにつなぐ場合とPAにつなぐ場合の出力レベルの調整をします。今回はアンプのインプットにつないでいるのでそれに合わせた調整をします。
ディスプレイ横のMENUボタンを押しましょう。次に表示される画面からIN/OUT SETTINGを選択します。次の画面でMAIN OUTを選択します。
表示された画面でOUTPUT LEVELを選択します。
-10dBuと+4dBuの二つの設定がありますが、アンプにつなぐ場合は-10dBu、PA機器につなぐ場合は+4dBuを選択します。今回はアンプにつないでいるので-10dBuを選択します。
これで設定は全て終了ですが、最後にもう一つ。
ディスプレイ横のメニューボタンの側にあるOUTPUT LEVELつまみについてです。
OUTPUT LEVELつまみ
このOUTPUT LEVELつまみはGT-1000の最終的な出力の調整に使います。
冒頭で「12時くらいの位置で」と説明しましたが、実際にはGT-1000内でかけているエフェクトの設定などで出力レベルは変わるのでここで適切に調整します。
ディスプレイ右上に小さくoutと表示されていますが、これはOUTPUT LEVELつまみで調整した後の最終的な出力レベルメーターです。(左上には最初に設定したINPUT LEVELのメーターが表示されています)
ここでレベルオーバーしないようにメーターを見ながらつまみを調整します。メーターが右端までいくほどつまみをまわすと歪んでしまうので注意しましょう。
以上でGT-1000の最初のセッティングは完了です。
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