GT-1000のチューナー画面は3種類
今回はチューナー機能について。レギュラーチューニングが出来ればいいという方は意外と見落としてることかも。私がそうでしたので。
それは…お題にもある通り、チューナー画面には3種類の表示モードがあるということ。
モノフォニックチューナー表示
初期設定ではチューナー画面にするとこの表示になりますが(間違っていたらすいません)、この表示画面からページボタンの右を押すとポリフォニックチューナー表示、左を押すとポリ・モノ同時表示になります。
モノフォニックチューナー表示中は弦を一本ずつチューニングしていきます。一般的なチューナーと同じですね。左下にあるTUNER MODEではNORMAL(ニードル)とSTREAM(ストロボ)が選べます。詳しくは後述しますがここは好みでいいと思います。見やすくてチューニングしやすい方で設定しましょう。
ベースモードのオン・オフはそのままの意味です。ベースをチューニングする場合はオンにして使いましょう。
PITCHは基準ピッチの調整です。435Hz~445Hzの範囲で調整できます。
OUTPUTはMUTE・BYPASS・THRUから選べます。MUTE(ミュート)はGT-1000から音を出しません。完全ミュートします。
BYPASS(バイパス)はエフェクトを全てオフの状態でギターインプットの入力音のみ出します。エフェクトチェインのバイパスになります。
THRU(スルー)はそのままエフェクトを通った音が出ます。
ポリフォニックチューナー表示
ページボタン右を押すと表示されます。ポリフォニックチューナー表示では6弦・7弦(ベースなら4弦・5弦)の全てを同時にチューニング出来ます。やり方は簡単、全ての弦を開放弦で一度に弾くだけです。
PITCHとOUTPUTは全表示画面で共通なので割愛します。
右下にあるのがポリフォニックチューナー表示独自の設定項目で、TYPEとOFFSETがあります。TYPEは下の6つがあります。うち2つはベース用です。
- 6弦レギュラー(6弦側からE・A・D・G・B・E)
- 6弦ドロップD(6弦側からD・A・D・G・B・E)
- 7弦レギュラー(7弦側からB・E・A・D・G・B・E)
- 7弦ドロップA(7弦側からA・D・A・D・G・B・E)
- 4弦ベースレギュラー(4弦側からE・A・D・G)
- 5弦ベースレギュラー(5弦側からB・E・A・D・G)
OFFSETは上記の6つのチューニングから全ての弦を−5(2全音半)まで下げてチューニングできるようになります。
モノ・ポリ同時表示
ページボタン左を押すと表示されます。これは先に紹介したモノフォニック・ポリフォニック2つのチューナーモードを同時に表示します。すごいです。豪華です。
表示されているのは先ほど説明したのと全て同じです。モノフォニックチューナーとポリフォニックチューナーを同時に表示してチューニングできます。
私はこの表示画面にして使っています。ライブの曲間でゆっくりチューニングする間がないときはサクッと右側のポリフォニックチューナーで確認。時間があればモノフォニックチューナーで一本ずつ確認と使い分けています。
GT-1000チューナーの使い心地と精度
私はコンパクトチューナーのPOLYTUNE3(tc electronic)を持ってるので比べてみましたが、GT-1000のポリフォニック・モノフォニックチューナーはなかなか素早い反応してくれます。精度も±0.1cent(1centは半音の100分の一)で申し分ないでしょう。POLYTUNE3と同時につないでチューニングしてみましたが、ずれのようなものはありませんでした。
一つだけ気になるのは、モノフォニックチューナーのモード、NORMAL(ニードル)とSTREAM(ストロボ)の精度の違いがあるのかどうかです。他社の製品ではニードルよりもストロボの方が精度がより高いものが多いのですが、BOSSの公式サイトのスペック表ではチューナー精度は±0.1centとしか書いてありません。ニードルとストロボで検出精度に違いはないということなのかな。
冒頭での説明で、モノフォニックチューナー表示ではNORMAL(ニードル)とSTREAM(ストロボ)は好みと見やすさで選んでいい説明しましたがこういう理由によります。違いはないようなので。
GT-100にもポリフォニックチューナー機能はアップデートで追加されましたが、精度があまりよくなかったんですよね。しかしGT-1000では改良されています。より使いやすくなりました。チューナーは基本かつ大事な機能だけにこの改良は嬉しいですね。
コメント